最近、知名度、人気ともに高まってきた塩こうじ。
そんなに美味しくて、体に良いものなら是非うちもお料理に取り入れてみましょう!と思い立ち、スーパーなどへ塩こうじを買いに行かれる方が、増えているのではないでしょうか。
どこのコーナーにあるかしらと、あちらこちらを探し回り、ようやく塩こうじを発見し、商品を手に取ってよく見ると、
「あら?漢字が違うけど、これでいいのかしら・・・」
と疑問に思われた方、絶対いらっしゃると思います。
確かによく見てみると、商品によって、「こうじ」の漢字が「麹」だったり、「糀」だったりしています。
「麹」は、中国から伝わってきた漢字です。
音読みはキクです。
こうじとは、米や麦などの穀物にこうじ菌をつけて発酵させたものですから、中国においては、穀物の代表と言ったら、麦だったのかもしれません。
ですから、こうじという漢字には、麦がついているのかもしれません。
「麹」と言う漢字が日本に伝わり、「麹」と言ったら「こうじ」全般を指すのです。
一方、「糀」は、実は漢字ではなく、日本で作られた国字なのです。
明治時代の資料には「糀」という漢字がすでに使われています。
米に花が咲いたように見えるこうじ菌の様から、作られたのでしょう。
日本人の繊細さが窺えますね。
麹・味噌メーカーなどでは、原料によって使い分けているところもあるようです。
スーパーで見つけた塩麹が、どちらの漢字を使っていても、同じものですから、安心して買っていってくださいね。